ドイツの赤ワイン用ブドウ品種といえば!?
皆様ご存じの通り「シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)」です。
よくお客様より「ドイツの赤ワインはシュペートブルグンダーしかないの?」とお声をいただきます。
いいえ、そんなことはありません。ドイツには様々な赤ワイン用ブドウ品種が生産されています。
昔より生産されている品種の代表例として、レンベルガー(ブラウフレンキッシュ)、トロリンガー、ポルトギーザー、ドルンフェルダー、フリューブルグンダーetc..
名前を挙げればきりがないですが、なかなか聞くことのない品種が多いかと思います。
レンベルガー、トロリンガーはヴュルテンベルク地方を代表する品種でこの地域ではシュペートブルグンダーよりも生産が盛んな品種だったり、ドルンフェルダー、ポルトギーザーは赤ワイン用品種別栽培面積*の第2位と第3位の品種ですが知られることは少ないです。ましてやシュペートブルグンダーが突然変異して生まれたフリューブルグンダー(ピノ・マドレーヌ)をご存じの方はなかなかマニアックです。味わいも品種本来の特徴を出すより、樽熟成を行い骨格のしっかりとしたワインが多く生産されています。
また、近年の地球温暖化の恩恵もあり、2000年代からカベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラーなど世界的品種の生産量が増加しています。
少し前のドイツのカベルネソーヴィニヨンなどは気温が低すぎて糖度が上がらず酸味が強く出てしまうものが多かったですが、近年では蔵元の腕の見せ所でもある
ブレンドワイン(キュベー)にも使われるほど高品質になってきています。
このように古くから生産されている品種から近年急増しているメジャー品種まで、バラエティー豊かなブドウ品種楽しむことができます。。
ドイツワイン=白ワインや甘口ワインが多いという認識はもう古く、赤ワインの名産地にも引けを取らない、今後の発展に期待できるドイツの赤ワインを飲みつくしてみてはいかがでしょうか。
*1位シュペートブルグンダー、2位ドルンフェルダー、3位ポルトギーザー、4位トロリンガー、5位レンベルガー