醸造所の歴史はナポレオンの時代にまで遡るとされます。当時ベネディクト会の聖マキシミン修道院の農園管理を任されていた祖先カール・ヨーゼフ・レーヴェンが、修道院の国有化、世俗化に伴いワイン畑の一部、デッツェム村の「Maximiner Klosterlay/マキシミン・クロースターライ」を譲り受け、今日の基礎となる醸造所を築いたことに始まります。
現当主のクリストファー・レーヴェン氏は上質な区画を拡張することに努め、1982年ライヴェン村の「Lauentiuslay/ラウエンティウスライ」を現在も著名なワイナリーとして知られるライヒスグラーフ・フォン・ケッセルシュタットより6000本のリースリングとともに購入、1995年にはトェルン村の「Ritsch/リッチ」、2008年にロングイッヒ村の「Maximiner Herrenberg/マキシミン・ヘレンベルク」をカール・シュミット・ヴァーグナー醸造所より、そしてその後もポェーリッヒ村の「Heid/ハイト」、ライヴェン村の「Klostergarten/クロースターガルテン」(現在のワインラインナップで「Alte Reben/アルテレーベン」としてリリースしている古木リースリングが植えられている)など含め、所有面積は15ヘクタールほどになりました。
当家の最大の特徴は樹齢100年もくしはそれ以上にもなる古木のリースリング。いまもその貴重なブドウからワインを生産していることです。最も古いもので1896年に植樹された約8000本の自根のリースリングが現存し(Maximiner Herrenberg)、当家は世界で最も古いとされるリースリングの畑を所有する唯一の醸造所です。また、一部のブドウ樹を選別しマッサル・セレクション(優れたブドウ樹を選び、別の台木に接ぎ木をする方法)をすることで秀逸なブドウ樹の遺伝子を残し、守り抜いています。
『アイヒェルマン誌』では4.5星の生産者評価。モーゼル・ファイン・ワイン誌とファルスタッフ誌では各ワインが90点以上のスコアを連発しています。伝統あるモーゼルを地場とするベルンカステラー・リングに加盟しています。
唯一無二のリースリング、是非お試しください。