ヤコブ・シュナイダー醸造所

ドイツワイン産地、ナーエ。周囲をラインガウ、モーゼル、ラインヘッセンやプファルツに囲まれ、ナーエ産のワインはそれぞれの地域の特色が感じられるといわれてきました。また多種多様なブドウ品種が栽培されていたことから、「ドイツワインの試飲小屋」とも揶揄されていたこともあり、ナーエという産地の特色が無いように誤解されていた経緯があります。しかしいくつもの鉱山も存在していたナーエ地域の変化に富んだ土壌は、ストレート粘板岩、黄土、粘土、斑岩、風化火山岩などから形成され、代表品種であるリースリングによる上質なワインはこの地でしか味わえない、個性豊かな独特な風味を醸し出します。

ナーエ地方のほぼ中心に位置するニーダーハウゼン村。この地で1575年よりワイン業を営むシュナイダー家は、村周辺に広がるナーエ屈指の銘園約18ヘクタールほどの畑を所有し、そのうち約85%は当家自慢のリースリング種です。火山岩を基調とする52種類もの地層により形成された土壌から、風合い豊かな特徴のあるワインを作り出しています。ブドウは手摘みにて注意深く選別して収穫され、テロワールが反映されたワインが瓶詰されます。現在醸造を担っているのはガンゼンハイムワイン大学にてワイン醸造学を修得した息子のヤコブ・シュナイダー氏。ナーエを代表するリースリングワインの作り手として注目されています。

2019年には世界的ワイン評論家のジェームズ・サックリング氏によってドイツワイントップ100にも選出。

2020年には『ヴィノム詩4/5 評価』を獲得するなど、今後も注目の蔵元。

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