1867年のパリ万博より「カーゼルの"小城”」として高い評価を受けていた名門醸造所。1982年よりヴァイス家により引き継がれ、歴史と伝統に裏打ちされた品質をさらに高みへと昇らせます。所有する名園として特に名高いのは「KaselerNies'chen/カーゼラー・ニースヒェン」。
風化粘板岩、砂礫土壌、南向きの傾斜60度にもなる急斜面には、100年以上の樹齢を誇る自根のブドウが今も健在です。類まれなルーヴァー渓谷のリースリングワインを生み出し、内外からの惜しみない賛辞、非常に高い評価を受けています。現在はひとくくりとされている区画ニースヒェンも、かつては「シュタインガルテン/Im Steingarten、タウベンベルク/Im Taubennberg、マウアン/Auf den Mauern」とさらに細分化されていた事に注目し、当家では細やかなテロワールを意識したワイン作りに努めています。
「KaselerNies’chen/カーゼラー・ニースヒェン」のワインに共通する余韻の長さと中心に向かう集中感はまさにブラックホールのよう。モーゼル地域の特徴である粘板岩土壌からなる余韻の集中感に心奪われる事でしょう。