ラインガウ地域の一大銘醸地リューデスハイム市のコルヴァース家とエストリヒ・ヴィンケル村のカウター家。共に250年以上のワイン業の歴史を有する両家の婚姻により、さらに発展を続けている醸造所です。所有する畑はラインガウを代表する一級区画ばかりです。2018年、老舗醸造所、名門ジンメル男爵家がワイン業を閉鎖するにあたり、所有していた畑の3分の1程の17Haを譲り受け、合計30ヘクタール以上の畑を所有する規模となりました。これで当家のワインはラインガウを代表するリューデスハイム、アスマンスハウゼンからエスリヒ・ヴィンケルを過ぎてエアバッハ、ラウエンタールまで広範囲にわたる垂涎の的、特級に値する数々の名園を所有するに至りました。「両家の歴史はとても誇らしいもの。でも過去よりも未来に目を向け、新しいことに挑戦することが大切です。」
醸造所に併設されたレストランでは当家のワインと共に、料理評論家として活躍する妻ブリギッテの洗練されたお料理を楽しむことができます。「当家への訪問が一つの体験となりご満足いただけることが私たちの目標です。」と語るのは博士号も取得しているマティアス・コルヴァース氏。彼は顧客の好奇心を刺激するようなユニークなワインエチケット、思わず質問したくなるようなワインのネーミングを考案し、自身もいたく楽しそうに取り組んでいます。醸造所がまさに北緯50度に位置することから、ヴィノテークを「Terra50」と名付け、その名を冠したワインもリリース。2003年産よりリースリングのバリック樽醸造にも挑戦、既成の枠に囚われないワイン造りを志しています。後継者にも恵まれ、ガイゼンハイムワイン大学を卒業し諸外国ワイナリーでも修業を収めた長男フィリップが2018年より醸造所のメンバーに加わりました。
オーガニック団体「BioLand」よりビオワイン認定。
2021年度版「アイヒェルマン誌 4/5評価」を獲得。