クランツ醸造所

まだ無名だったワイナリーが自社ブランドを立ち上げ、自身のワインを造り始めたのが、1970年代、現当主の両親の時代です。その後「クランツ」の名を広く知らしめたのが1990年に醸造所を受け継いだ息子のボリス・クランツ氏です。最高品質のワインを作るための労力を惜しまず、長年のワイン作りへの真摯な取り組みが評価され2012年にはVDPに加盟。特に近年の品質向上は著しく、ドイツ最高レベルの生産者に数えられるようになりました。

機械による大量生産が可能となった時代ですが、二つの顔を持たない“その土地の味”、ワインの出生地が感じられるような個性のあるワインを造るためには、完全な手作業によるブドウの栽培、鋭い感覚とセンスが必要です。そしてワインに対する愛情も。。。。(クランツ氏)

現在ではVDPが定める特級畑「Grosse Lage/グローセラーゲ」にも認定されるイルベスハイム村の「Kalmit/カルミット」、以前は周囲の畑と一括りにされた無名の区画でしたが、クランツ氏の尽力により2008年に単一特級畑に認定されました。これは1971年のワイン法制定後初めてのことであり、彼の大きな功績の一つです。

2021年度ドイツワイン専門誌『ゴーミヨ』ではIibesheimer Kirchberg RieslingGG 2019erが94ポイントを獲得、『deutsche Spitze(ドイツ国内トップワイナリー)』にも選出されました。VDP加盟(2012年〜)。

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