【rh-56_21】
ヴァーゼム醸造所 2021年 ラインヘッセン産
インゲルハイマー・パレス シュペートブルグンダー種 赤 辛口
Weingut Wasem 2021er Rheinhessen Ingelheimer Pares Spätburgunder trocken
Ingelheimer Paresは、ドイツのラインヘッセン地方にある単一畑であり、VDP認定のグローセラーゲ/Grosse Lage、特級畑です。特に赤ワインの生産に適した土壌を持ち、石灰岩を多く含む石質のローム質の土壌を特徴としています。その特産は何といってもカール大帝の時代から続くシュペートブルグンダー。
畑の名前の由来は「Paradeis(楽園)」が短縮されたものという説がありワイン生産者たちは特にこの「楽園」という意味を好んでいるようですが、他にもいくつかの説があり、中世ドイツ語の「Parich(馬)」に由来する説や、ラテン語の「pār(等しい)」や「pārēre(何かに向かう)」に関連する説もあります。
何はともあれかの地で生まれる最上質のシュペートブルグンダーから得られる幸福感は、まさにParadiesに通ずる心地であることは間違いありません。
この畑は標高127〜185メートルに位置し、南西向きの斜面を持ち、温暖な気候と適度な水はけの良さがワインの品質を高めています。また、近隣にはHöllenweg、Horn、Rotes Kreuz、Schloss Westerhausといった他の著名な畑も存在します。
醸造所の技術が結集した最上級赤ワイン。飲み口に力強い骨格を持ちながらラズベリーやニワトコ、スミレの繊細な香り、繊細で緻密な果実味、ミネラル感が豊かでバランスの取れた酸味があります。若いうちは閉じた印象ですが、熟成によって複雑な風味が開花し凝縮感も増すことが期待できる上質なシュペートブルグンダーです。