ヴァーグナー・シュテンペル醸造所

Weingut Wagner-Stempel/ヴァーグナー・シュテンペル醸造所。今でこそラインヘッセン、いやドイツを代表する優良ワイン生産者として認識される実力派ですが、現当主のダニエル・ヴァーグナー氏が1992年に醸造所を受け継ぐまで、かの地は上質なワインを生産する地域とは全く認められておりませんでした。

ラインヘッセンというエリアは素晴らしい自然条件に恵まれた、ブドウ栽培、ワイン生産に最適の地として古くからワイン業が盛んなエリアです。必然とドイツ最大のワイン生産地域として現在まで発展してきました。しかし「リープフラウミルヒ」という安価な甘口ワインの出現により、ラインヘッセン=大量生産の安ワイン、という先入観が生まれ、(今もなお)マイナスイメージが付きまといます。

そこで動き出したのが当時の若手生産者たちのグループ「Message in a Bottle」。当初のメンバーは「キューリング・ジロ」「クラウス・ケラー」「ヴィットマン」そして「ヴァーグナー・シュテンペル」といった現在ではラインヘッセンを代表する超優良生産者たち。テロワールが反映された本格的な辛口ワインの生産に努め、最高品質のドイツワインを世界に発信し続けています。次第に各方面で注目されるようになり、ヴァーグナー・シュテンペル醸造所も2004年にVDP(ドイツ優良生産者組合)に加盟を果たすだけでなく、各ワインガイド誌でも大絶賛される常連に成長しました。

ヴァーグナー・シュテンペル醸造所が位置するのはラインヘッセン地域の最西部にあるジーファースハイム村。類まれな火山性土壌で適度な保水性と蓄熱性という好条件に恵まれ、有機栽培、自然発酵を実践しています。ワインはあらゆる要素の調和が取れ、緻密で繊細な口当たり、ボリューミーでありながらストレートで伸びのある果実味。心に染み渡る、優しくも温かいタッチのワインばかりです。

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