ヴァーゼム醸造所

ヴァーゼム家の歴史は1726年まで遡り、17世紀にはすでにブドウ栽培を行っていたとされています。1912年にはワイナリーが設立され、ワインの瓶詰めと販売を開始しました。現在はユリウスとフィリップが中心となり、インゲルハイムとその周辺で、テロワールが反映され、自然との調和を目指すワイン作りを心掛けています。 インゲルハイムの土壌は石灰岩が豊富に含まれ、このテロワールの魅力を最大限に引き出すためブルゴーニュ品種に焦点を当て、エレガンスとフィネスを重視したワイン造りを追求しています。特にシュペートブルグンダー/ピノ・ノワールは、当家の哲学を体現する重要な品種と考えています。

また、有機栽培への移行を積極的に進めており、2024年ヴィンテージからインゲルハイムのすべてのブドウ畑が有機認証を取得し、ヴィーガンワインのみを生産しています。自家製の堆肥を活用、再生可能エネルギーの導入、ガラス瓶のリサイクルにも取り組むなど、持続可能なワイン造りを目指しています。

さらに、ユリウス・ヴァーゼムは「Lagen-Cup Rot 2023」において「ヤング・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。「ワインに対する繊細な感性、環境を考慮したアプローチ、そして最高品質を追求し続ける姿勢によって、ラインヘッセンのワイン文化を象徴する存在へと発展している」と評価されました。

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